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新着・技術情報/コラム

MERMコラム 「電子式満空試験機のご紹介」

令和元年7月1日
株式会社小島製作所 開発部R&D課 課長 岩槻 剛史

 

写真−1 製品写真と試験状態
写真−2 旧満空試験治具1.はじめに

 

 集合住宅やオフィスビルなどの排水通気系統において、満水試験や気圧試験は疎かにできない試験です。これを怠ると漏水はもちろん、漏水に伴う悪臭、かびおよび衛生害虫等の発生が住環境を著しく悪化させることになります。しかし、重要性は分かっていても、多くの費用や時間を費やすことを考えると、つい省略されたり、簡略化されたりしているのも事実のようです。

 

 そこで、SHASE-S 206 給排水衛生設備基準・同解説には「気圧試験は排水通気系統において満水試験ができない場合に、これの代わりに空気圧によって行う試験である。」と記載されています。

 

 ご存知のとおり、気圧試験は圧力の保持時間が15分と満水試験の1/4、しかも水を使用しないので省エネです。また高価な満水継手も不要です。当社はこの視点から手動式の満空試験機を2000年3月に開発し販売してきました。

 

 なのに、どうして満水試験よりもメリットがあるはずの気圧試験が重宝されないのでしょう。

 

 それには以下の4つの問題が解決していないからだと考えられます。

 

  1. 漏れの判定が難しい(一般の圧力計では微少な減圧が判らない)
  2. 加圧方法、加圧力、保持時間の管理が人任せである
  3. 管路の閉止に気を遣う(空気圧ゆえの安全構造の担保)
  4. 漏れ箇所の特定が面倒である(石けん水塗布による発泡の有無)

 

2.特徴

 

 電子式満空試験機を使用すれば、今までの気圧試験の問題を軽減して、合理的な試験が可能となります。表1に満水試験、気圧試験および電子式満空試験との比較を示します。

表1 満水試験、気圧試験および電子式満空試験との比較

 

 水よりも分子構造が小さい空気では漏れの挙動がデリケートなので、一般の圧力計を用いた方法ではなかなか普及しませんでしたが、電子化することで加圧管理(圧力、時間)、圧力検出および合否判定を高い精度で行えるようになり、今後の普及が期待できます。

 

 また、電子化により1つの建物を系統毎に整理してデータを蓄積し、エクセルデータとして出力したり、外付けプリンタ(指定品)に、検査後すぐに合格判定を出力できますから、それを継手に貼ることで検査結果の見える化が可能です。

 

 以下に構成部品および試験手順を解説します。

 

 

 

 

3.製品紹介

 

製品紹介

 

 

 

 

4.試験手順

 

試験手順

 

 

 

 

5.おわりに

 

 以上のとおり、電子式満空試験による気圧試験が時短、省人、省エネであるかをご理解いただけたと思います。ただし

 

  1. 管路の閉止に気を遣う(空気圧ゆえの安全構造の担保)
  2. 漏れ箇所の特定が面倒である(石けん水塗布による発泡の有無)

 に関しては、今後の改善や開発が急務であることに加え、複数台、複数層同時管理、無線化、排水器具取付後の試験方法および労働人口の減少に伴う更なる時短と、要求への対応には限りがありません。

 

 今後、改良した試験機の再度発表の機会がいただければ幸甚です。

 

 

 

 

PDFファイル『 電子式満空試験パンフレット

 
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