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給湯システムに使用する自動弁について

平成28年10月20日
株式会社ベン 鈴木 弘一

 

1.はじめに

 

 近年において熱源システムとして自然冷媒CO2ヒートポンプ給湯器(エコキュート)・コジェネレーション・太陽熱温水器さらには燃料電池による給湯システム(エネファーム)といった省エネシステムによる給湯が普及してきています。

 株式会社ベンでは安全かつ省エネルギーな給湯システムを実現するための各種自動弁をラインアップして最適な給湯システムづくりに貢献しています。

 図1は循環式給湯システムの例です。ここにあるように給水用の減圧弁、タンクを守る安全逃し弁や吸排気弁、快適な給湯温度を実現するミキシングバルブ、快適かつ安全な給湯の手助けをする温水用空気抜弁・逆止弁・給湯停止弁・温度開閉弁など給湯に必要なすべての自動弁を取り揃えています。

 

 (下図はクリックすると、大きくご覧いただけます。ブラウザの[戻る]ボタンで当ページへお戻りください。

図1 給湯システムの例(イメージ図)
 図1 給湯システムの例(イメージ図)

 

 

2.給湯用自動弁を使用した給湯システムのポイント

 

  • ミキシングバルブによる安定した給湯温度
  • 温水用に開発されたAF-22N型温水用空気抜弁による確実な空気障害防止
  • 定流量弁による最適かつ最小限の系統別温水循環量により湯冷め防止と省エネを両立
  • 温度開閉弁により再加熱温水戻り量をコントロールして給湯温度安定と省エネを実現
  • 膨張管と膨張タンクに代わる安全逃し弁設置による滞留水防止(レジオネラ菌対策)
  • 安全逃し弁と吸排気弁による貯湯タンクの保護

 

3.給湯システムに使用される自動弁のご紹介

 

<温水用空気抜弁>

 給湯システムでは給水中の溶存空気が過熱することにより分離して温水中に空気溜りが生じやすくなります。温水中に空気溜りがあることにより、「ゴボゴボ」といった異音や蛇口からの吹き出し、更には溶存酸素による配管機材の腐食などの問題を引き起こします。
 そこでこの温水中の空気を排出して快適で高寿命の給湯システムを維持するのが空気抜弁です。

 AF-22N型温水用空気抜弁は「大きな内部空気層」、「大きな弁座口径」、「水滴が滞留しにくい流路」などの構造により「ゴミ噛み」、「カルキの付着」といったトラブルを起こしにくい「温水用」として開発された空気抜弁です。
 従来の温水器をはじめとした給湯システムではきわめて小口径で小形の安価な空気抜弁が使われることが多く見られましたがこれらの性能については疑問を持たざるを得ないのが実情です。
 是非、給湯システムにはAF-22N型温水用空気抜弁の採用をご検討願います。

※温水用空気抜弁の推奨使用箇所
 給湯配管頂部、鳥居配管頂部、
 各種給湯機器

写真1 AF-22N型温水用空気抜弁
図2 AF-22N型の内部構造イメージ図

<ミキシングバルブ>

 ミキシングバルブは温水と水を混合して適度な温度の温水を製造する自動弁です。
 特にエコキュートをはじめとした最新の給湯器は温度の高い高温水を作ることができますが給湯として使い勝手の良い温度にするにはミキシングバルブの使用が最適です。

 JRG3400型ミキシングバルブは高い信頼性と長年の実績を持つスイスJRG社の技術を導入した汎用のミキシングバルブで各種給湯システムに採用されています。
 水道法適合品のJRG3400N型には高温水用のCS-7N型逆止弁を採用しています。

 

 

 また、戸建て等の小規模給湯システムや温水床暖房などの個別システムには小型・小容量のTR-4N型ミキシングバルブが最適です。

写真2 JRG3400N型ミキシングバルブ
写真3 TR-4N型ミキシングバルブ

<温度開閉弁>

 温度開閉弁は温水の戻り温度が一定温度以上では閉止して循環する温水をミキシングバルブに戻し、温水の戻り温度が低下すると給湯ユニットに戻して再加熱するための自動弁です。

 JRG6320N型温度開閉弁を使用することにより、効率よく安定した給湯温度の給湯ができます。

写真4 JRG6320N型温度開閉弁

<定流量弁>

 循環式給湯システムでは給湯配管中の温水温度が放熱のため低下しないように温水を循環させています。この循環量が少ないと循環中の温水温度が下がりすぎ、多ければエネルギーロスとなります。最近の研究ではこの循環量は1系統あたり3〜6L/min程度が最適との報告があります。

 FD-11N型定流量弁は循環式給湯システムにおける最適な循環量を確保することにより、温度低下を防ぎながら最小限のエネルギーロスに抑える定流量弁です。設定流量は1〜6L/minの間で1L/minごとに揃えていますのでさまざまな給湯システムの循環量制御に使用できます。

写真5 FD-11N型定流量弁

<給湯停止弁>

 給湯停止弁は複数の給湯ユニットを並列運設置したときに貯湯タンクの温度が低下した系統側を遮断して冷水の混入を防ぐ自動弁です。

 BM-13SHN型給湯停止弁は95℃といった高温でも確実に作動できる呼び径15〜25のボール弁タイプの給湯停止弁です。呼び径32〜50の給湯停止弁としてBM-12SHN型も用意しています。

写真6 BM-13SHN型給湯停止弁

<安全逃し弁>

 給湯では温度変化による熱膨張で圧力が上がったり下がったりします。
 安全逃し弁は圧力上昇時に配管内の圧力を逃がして貯湯タンク・配管・給湯機器などを異常な圧力上昇から保護します。
 また、従来の膨張管・膨張水槽では膨張管内の温水(または冷えた水)が滞留水(いわゆる死に水)となり、レジオネラ菌の繁殖など衛生面での不安がありましたがこれを安全逃し弁に置き換えることにより、安全かつ衛生的な給湯システムにすることができます。

 SL-38VN型安全逃し弁は弊社の「ふく太郎シリーズ」の一つで温水に最適なソフトシートの弁体を採用しています。
 温水に接する部分はステンレス鋼ですがバネケースは青銅製です。バネケースがステンレス鋼のSL-40VN型も用意しています。

写真7 SL-38VN型安全逃し弁

<吸排気弁>

 吸排気弁は温水中の空気の排出と負圧発生時に空気を吸い込み負圧を抑える二つの機能を持っています。
 貯湯タンクに安全逃し弁と併用することにより負圧からもタンクを保護することができます。
 給湯ユニットが高い位置にある「階下給湯」の場合は負圧対策として特にお勧めします。

 AFV-5型は本体ステンレス製の耐温性・耐食性に優れた吸排気弁です。青銅製本体をご希望の場合にはAFV-4N型吸排気弁があります。

写真8 AFV-5型吸排気弁

<水・温水用逆止弁>

 逆止弁は給水あるいは給湯の逆流を防ぐために使われるバルブです。

 CS-7N型逆止弁は高温水での使用を考慮した主要部品の材料を選定していて強靭かつ高寿命な高温水に最適な逆止弁です。

写真9 CS-7N型逆止弁

<給水用減圧弁>

 給湯システムに最適な圧力で給水するために給水用減圧弁が使われています。給水用減圧弁によりミキシングバルブの混合圧力を適正に保つことができます。

 RD-31N型をはじめとする弊社の「平静シリーズ」は長年の実績を誇る弊社主力製品で給湯システムに最適な給水用減圧弁です。
 「平静シリーズ」にはRD-31N型の他、フランジタイプのRD-31FN型、1.6MPa用のRD-32N型・RD-32FN型、ステンレス製のRD-35型、バイパス内蔵のRDB-33FN型など用途に応じて様々なバリエーションの給水用減圧弁を用意しています。

写真10 RD-31N型給水用減圧弁

 

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