マンション設備リニューアル＆管理技術研究会（MERM）設立趣意書

　MERMはマンション設備のこれからのリニューアル技術と管理技術を研究する団体です。

　昭和40年代から建設されたマンションは420万戸あります。また近年は、都心回帰による、超高層マンションが200棟も首都圏に建設されており、これらのマンションの設備は確実に機能・性能の不具合、劣化やグレードアップ化に伴う更生・更新等のリニューアルを行うことになります。設備リニューアル技術の過去を遡ると、給水管更生工法や給水メ−タ廻りの鉛管の取り替え、給水ステンレスプレハブ工法，排水管の更新等があげられますが、このようなリニュ−アル技術が管理技術の長期修繕計画やメンテナンス技術との整合性がなく、管理組合と問題をおこしています。超高層マンションの設備リニューアルの対応に関してもお寒いかぎりです。

　また、マンション設備の管理技術もＩＴ化の方向に着実に進んでいますが、住み手への管理に対する情報開示や設備管理実施報告業務とリニューアル技術とは、一体化した考え方が求められます。

　今後リニューアル技術や管理技術の研究や、設備システム開発、商品開発はこれからのマンション改修工事に必要な技術であり、望むらくは新築時にも使用できる技術、商品、システムを視野に入れなければ「品確法」も浮かばれません。

　MERMは、マンション設備に関して高度な技術や豊富な経験を持つ建築技術者集団とリニューアル商品やシステムを開発するメーカー集団とこれからの管理技術を開発するメンテナンス集団のコラボレーショントリオです。MERMが開発するリニューアル技術や管理技術はこれからのマンションストックを社会資本として位置付けられるところまで高めなければならないと考え、活動してまいります。