1.はじめに
水道メータ周りの配管は、給水管、止水栓、水道メータ、及び逆止弁等の器具を各々ねじで接続する在来工法から、それらの器具をユニット化したメータユニットに移行してきています。メータユニットの採用で、施工時の配管・設計作業の簡素化、メータの交換作業が容易になります。更新工事においても同様の効果が期待されるため、集合住宅用メータ配管ユニット「メータセット」をご紹介いたします。
2.構造
ダクタイル鋳鉄製のベースを基礎とし、メータの下流側継手内に逆止弁を内蔵します。また、上流側に回転機構を有するエルボを設け、止水栓、減圧弁がセットされます。メータ接続部は圧着式のため、ハンドルのみで着脱操作が可能で、メータの誤取付け防止を目的とした逆付け防止部品が具備されています。
3.特長
[1]多様な配管、流れ方向に対応
止水栓、減圧弁の向きは、常に最適位置に調整可能です。また、エルボを回転させることで水平配管、エルボを取り外すことでストレート配管が可能です。
[2]配管・設計作業の簡素化
止水栓、減圧弁、逆止弁が一体化されているため、在来配管と比較すると大幅に簡素化されました。
[3]メータ交換作業が容易
圧着式のため、ハンドル操作だけでメータの着脱が行えます。また、メータの逆取付け防止機構を備えています。
[4]逆止弁のメンテナンスが容易
内蔵されたばね式逆止弁は容易に交換が可能です。また、点検プラグに圧力計をねじ込むことで簡単に圧力確認が行えます。
[5]角度調整が可能
PS内のわずかな床の傾斜に対してメータを水平に調整取付け可能です。
4.おわりに
設置の際は保守点検操作のために必要な作業空間を確保してください。また、減圧弁は消耗部品となりますので、定期的な点検作業、更新が必要です。 |