1.はじめに
循環方式の給湯設備において図1に示すような定流量弁給湯配管方式※1が注目されています。この方式では各給湯器具を直列に経由するように給湯管を配管した循環方式で、その末端に定流量弁を設置することにより返湯温度を適切に維持します。また、特定の系統に過大な流量を流さないため銅管の潰食防止に効果があります。尚、1系統あたりの必要循環量流量は3L/min以下であることが多く、少流量の定流量弁が要求されています。
図1 定流量弁給湯配管方式
弊社では定流量弁給湯配管方式給湯設備に最適な少流量・給湯用定流量弁を平成27年4月より発売しましたのでご紹介いたします。
2.FD-11N型定流量弁
<用途>
FD-11N型定流量弁は、ホテル・病院等の循環式の中央給湯設備に最適な定流量弁です。
写真1 FD-11N型定流量弁
<設置個所>
図2のように各給湯系統の末端に取り付けます。
図2 定流量弁設置個所
<特徴>
- 圧力変動があっても流量を一定に保持
- 小型・軽量
- 優れた耐熱性・耐久性
- サーモラベル貼付可能
- 水道法性能基準適合品
<仕様>
<構造・作動>
定流量弁前後の圧力差の変化により、ニードルはオリフィス方向(左右)に移動します。二次側のオリフィス内径がテーパ状となっているため、圧力差の変化とともに流体の通過面積も変化することにより、流量は一定に保たれます。
<流量特性>


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<参考文献> ※1 小川正晃:「給湯方式と配管計画」建築設備と配管工事(2013.1) |