減圧弁付きメータユニット「一体革命−II」のご紹介
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平成23年10月1日
冨士機材株式会社 商品本部
株式会社日邦バルブ 技術部 |
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1.はじめに
東京都では、メータ前後の継手部の腐食によるメータの取替え時の支障やメータねじ形状の問題等から、平成16年1月より、集合住宅に設置するメータ周り配管にメータユニット(以下ユニットという)の設置が義務化され、ユニットはその後各都市へ急速に普及し現在に至っております。
今回、使用者の要求・要望も多様化する中、様々な継手への対応など、従来の減圧弁付きメータユニット「一体革命」の特長をそのままに、いっそうの軽量化・コンパクト化を図り、周辺部材をさらに充実させた「一体革命−II」のご紹介を致します。
商品については(株)日邦バルブと当社の共同開発品となっています。
2.構造
構造は製品外観に示すように、ダクタイル製の金属ベースに、一次側から止水栓、減圧弁、スライドハンドル、逆止弁を搭載し、それぞれの部材の接続部は従来の袋ナット形状からクイックファスナー接続に変更しねじ込み箇所をなくしました。
3.特長
[1]施工性及び安全性の向上
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接続は完全にねじ込みを無くし、クイックファスナー形状の継手を差込み・固定するだけの作業です。これにより配管作業のいっそうの効率化がはかれると共に、作業の均一化、締め忘れ、シールテープの巻き方不良等による漏水事故の防止にも繋がり安全性も向上いたします。 |
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特に2次側継手は2口・3口と多様化しており、樹脂管のあらゆる管種に対応すべく、(株)オンダ製作所で多数のバリエーションを用意しています。 |
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1次側については、(株)オンダ製作所製「フレキカットジョイント クイック継手」を採用し、立管分岐口からの接続作業が飛躍的に向上しています。 |
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設置スペースの影響により、止水栓及び減圧弁の向きを変える際にも、回転させるだけで自由に向きを変えることができます。 |
[2]メンテナンス性
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減圧弁は消耗部品となりますので、必要に応じてメンテナンスや取替えが必要となります。減圧弁はカセット型ですので、ユニット配管をいじることなく、減圧弁部のみ電球交換と同じ要領で交換できますので、極短時間で安全・確実に交換することができます。 |
[3]軽量・コンパクト化
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可能な限り部品点数及び重量の削減をし、軽量化・コンパクト化を図りました。 |
[4]代用管型テスト治具
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代用管と水圧テスト治具の機能を併せ持った、代用管型水圧テスト治具により、これ一つで水張り・水圧テストを行うことができます。
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4.おわりに
メータユニットの機能で常に業界をリードし、本体機能だけではなく、1次側・2次側のあらゆる配管条件に対応し、周辺部材も含め進化した商品であると確信しています。
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