1.はじめに
弊社の架橋ポリエチレン管(XPE管)やポリブテン管(PB管)のメカニカル式継手には、金属製でねじ締め付け方式のKP継手やワンタッチ接続式のQSJ2と樹脂製のワンタッチ継手のQSジョイントクリア(OSJクリア)があります。
今回紹介するOSJクリアは、管を直角に切断し、継手に差し込み、その差し込み状態を確認して施工するワンタッチ継手で特殊な器具や熟練を要しない施工性に優れた継手です。
2.構 造
構造は、図に示すような構造で、管との接続部は、キャップを黒色、カバーを透明度に優れた樹脂を用いることで、架橋ポリエチレン管やポリプテン管を差し込んだ場合、その管の色が透明樹脂を介して差し込み量が適切か容易に判断可能な構造となっています。カバーと胴の接合は、接着剤を用いないスナップフィット方式により長期的に安定・確実な接合となっています。

また、性能は、熱間内圧クリープ試験、引抜試験などJIS規格に規定されている項目の他、耐水撃性試験や冷熱繰返し試験など使用環境を想定した試験を実施しています。
3.特 長
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シール性の向上
管の内面シール構造で、管の状態による影響を受け難い構造としています。 |
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差込確認の確実性
カバーが透明樹脂により、管の差込状態の確認が容易に行えます。 |
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施工性の向上および安定性
管の変形を抑えるインコアは胴と一体で、管へのマーキングや面取りは不要となります。 |
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コンパクト・軽量化
可能な限り樹脂化を図りました。 |
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環境性
出荷時、異物が継手内にはいらないように、生分解性プラスチック製の防塵シールを使用しています。 |
4.おわりに
継手の呼び径は、13、16及び20があります。呼び径13(黒色)は、XPE管、PB管に使用でき、呼び径16と20は、おのおの専用で、XPE管用(黒色)とPB管用(ピンク色)となります。
施工は、容易ですが、注意事項がありますので必ず施工手順を確認の上行ってください。
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