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CFジョイント(次世代型管端つば出し管継手)のご紹介

平成22年10月1日
ノーラエンジニアリング株式会社 技術部 中島 淳

 

1.はじめに

 

 この度、当社では施工の合理化に一層貢献出来る画期的な次世代型管端つば出し管継手とも言える『CF(Compact Flangeの略)ジョイント』を開発したのでご紹介いたします。

 

 

2.CFジョイントの開発のコンセプト

 

CFジョイントは、

1)抜管に対する安全性

2)施工の省力化

3)コンパクト化

4)コストバランス

5)環境への配慮(CO2削減)

5項目を開発コンセプトとして開発しました。

写真1に従来型管端つば出し管継手(JISフランジ)とCFフランジの比較を示します。

写真1

写真1

 従来型管端つば出し管継手(左)とCFフランジ(右)の比較

 

 

3.CFジョイントの用途

 

CFジョイントは次のような各種配管に使用可能です。

1)

給湯配管や各種工業用水

2)

冷温水、冷却水などの空調配管、最高使用温度:EPDM 80℃、フッ素ゴム 150℃

3)

連結送水管などの消火設備配管(消防認定番号:PJ-007号)

4)

雨水やポンプアップ排水管

5)

通気・臭突管など

 

 

4.CFジョイントの構造

 

図1と図2に従来型管端つば出し管継手とCFジョイントの構造図を示します。

 

(図2は、クリックすると大きくご覧いただけます。ブラウザの[戻る]ボタンで当ページへお戻りください。
図1 図2
図1 従来型管端つば出し管継手の構造 図2 次世代型CFジョイントの構造

 

 

5.CFジョイントの特長

 

1)

従来型よりもボルト本数が半減、半根角ボルトの採用によりスパナ1本で締め付け可能

セルフシ−ルガスケットにつきガスケット係数ゼロ、ボルトの強度は内圧の抜管に耐えれば良い。

更に、写真2に示すように、ボルトは回り止め用半根角のため、スパナ1本で締め付け可能。

写真2
写真2 フランジ穴と半根角ボルト

 

2)

従来型よりも重量が半減

ボルトの締め付け力が少なくて済むため、スルム化が可能。

JIS形フランジの50%(10K比)〜30%(20K比)軽減出来ます。

3)

従来型よりも外径もコンパクト、割りフランジも有り

従来のシ−トパッキンのように大きなシ−ル面積を必要としないため、コンパクトに出来ます。

4)

フランジ形接合のため、抜管漏水事故の心配がありません。

抜管に強いフランジ形継手です。従来型管端つば出し管継手で実証済みです。

5)

ボルトの締め過ぎで、ガスケットが割れて漏水することはありません。

締め付けストッパ−兼補強リングにより締め付け代を規制するため、ガスケットを締め過ぎることはありません。

6)

締め付けボルトのトルク管理が不要

ボルトは、締め付けストッパ−兼補強リングに当たるまで締め付ければ良く、目視で管理出来きます。

写真3
締め付け前
写真3
締め付け後
写真3 CFジョイントの締め付け状況

 

7)

施工後のボルトの増し締めが不要

従来のシ−トパッキンと異なり、セルフシ−ル形ガスケットのため、ボルトの増し締めが不要です。

8)

炭素鋼管、ステンレス鋼管いずれも製造可能

サイズ範囲:65A〜400A、65A〜200A=2.0MPa仕様、250A〜400A=1.0MPa 仕様。

炭素鋼管:SGP=65A〜400A、Sch40=65A〜200A。

ステンレス鋼管:Su管=75Su〜300Su、Sch10S=65A〜400A、Sch20S=65A〜150A。

9)

配管の分解、横抜き出し、ガスケットの交換が安易

ガスケットは補強リングごと交換が可能です。

 

 

6.CFジョイントの施工実験

 

 CFジョイントの施工性がどれ位向上しているか確認するために、同一配管のユニットフレ−ムの接続を従来型管端つば出し管継手と次世代型CFジョイントの比較施工実験を実施した結果を報告します。

【施工実験条件】

1)

配管工:当社の作業員 2名

2)

使用工具:スペースの狭い箇所はレンチとスパナ、その他は全てインパクトレンチを使用。

3)

作業条件と作業時間の測定方法

ユニットフレームの近傍に置いた125Aと200Aのプレハブピース 計14ピースを、手でハンドリングしながら組み立てて、Uボルトで支持固定するまでの施工時間を測定した。

4)

実験ユニット組み立てユニット:図3に示します。

従来型管端つば出し管継手ユニットの完成品を写真4、次世代型CFジョイントの完成品を写真5に示します。

(下図は、クリックすると大きくご覧いただけます。ブラウザの[戻る]ボタンで当ページへお戻りください。
図3
図3 ユニット組み立て図(200A、125ASGP 計14ピース)
写真4
従来型管端つば出し継手 ユニット外観
写真4
従来型管端つば出し継手 ユニット内部
写真4 従来型管端つば出し継手ユニット完成品
写真5
CFジョイント ユニット外観
写真5
CFジョイント ユニット内部
写真5 次世代型CFジョイント ユニット完成品

 

【施工実験結果】

施工実験結果を表1に示します。

(下表は、クリックすると大きくご覧いただけます。ブラウザの[戻る]ボタンで当ページへお戻りください。
 
表1 施工実験結果
表1

施工完了後、0.3MPaを30分保持する空圧試験を行なった結果、いずれの管継手も漏れは認められませんでした。

 

【配管ユニットのガスケットの交換作業実験】

組み立てた配管ユニットの125A部分の1ヶ所を分解し、ガスケットを抜き取った後、新たなガスケットと入れ替えを行なう作業時間を測定した結果を報告します。交換作業実験結果を表2に示します。

(下表は、クリックすると大きくご覧いただけます。ブラウザの[戻る]ボタンで当ページへお戻りください。
 
表2 交換作業実験結果
表2

施工実験結果は、ユニット組み立て時間が約2倍、ガスケットの交換作業が約30%次世代型のCFジョイントの方が作業効率の高いことが確認出来ました。

 

 

7.CFジョイントの施工実績例

 

CFジョイントの施工事例を写真6に示します。

写真6 写真6
写真6 施工事例

 

 

8.まとめ

 

CFジョイントは、20年の実績を有する管端つば出し管継手の特徴と長年の歴史を持つセルフシ−ル形ガスケットを用いたハウジング形管継手の特長を併せ持つ継手です。配管工、熟練工不足で多能工でも出来る工法が望まれている今日、施工が安易で安全性の高いCFジョイントは、配管工事に大きく貢献できるものと思います。

 
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