エレベーターに寄せられるご意見について
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平成22年7月1日
株式会社エレベータシステム 営業部 古川 寛倫 |
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私たちの生活に欠かせない縦の交通機関であるエレベーター。普段から何気なく利用していますが時には思わぬトラブルに巻き込まれる事も。ここでは弊社に寄せられたエレベーターに関する様々なご意見ご要望について紹介したい。
「エレベーターに閉じこめられた」
年輩の女性からエレベーターに乗ったのに目的階に向かって動かず、閉じこめられそうになったとのおしかりの電話連絡を頂いた。
サービスマンが急行し、エレベーターをチェックするも異常が見つからず。そこでエレベーター内に設置してあった防犯カメラで当時の画像を確認したところ、なんとその女性は考え事をしていたためエレベーターに乗り込んだ後に目的階のボタンを押していなかった事が判明。これではエレベーターは動かず、そのために閉じこめられそうになったと思いこんでしまった様子。
犯罪の抑止力となる防犯カメラだが、今回の事例のようにエレベーター故障原因の究明にも役に立つ事があるのである。
「エレベーターの中が工事前に比べて暑くなった」
当社にてリニューアル工事を行った直後に住民の方からのご指摘。
調査した結果、工事前のエレベーターは天井の中心に大きな換気扇がついており直接風が感じられた。しかし現在主流となっているエレベーター用の換気扇は以前に比べ風量が小さく、デザイン性を重視し天井の隅の方に設置されているため、暑く感じられるようになった事が判明。手直しして風向きを工夫してご納得いただきました。
本来、エレベーターかご内の換気扇はあくまでも換気目的でクーラーではないのだが、夏のエレベーター内は高温となる事が多いため注意が必要である。
「お礼の手紙」
当社にてリニューアル工事中のマンションでの事。
工事も終盤に差し掛かったある日、工事用に設置してある居住者との連絡ポストにつぎのような手紙が投函されていました。
【エレベータをなおしているかたたちへ
いつもがっこうにいくときにおはようといってくれてありがとうございました。
みなさんエレベーターをがんばってください。】
これはマンションに住む小学生の女の子からの手紙でした。居住者の方と良好な関係を築くために作業員は挨拶を励行しているのですが、それが実を結んだ結果だと大変喜ばしく思っております。またこのような手紙を頂くことは作業員にとってもやる気につながります。
不況による設備投資の減少や法改正による規格の変化等、エレベーターを取り巻く社会環境は厳しさを増す一方だが、今後も皆様に愛されるエレベーター会社を目指して社員一人一人頑張りたいと思います。
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