心に残った書籍があります。
日の出前の朝、男は浜にヒトデがたくさん打ち上げられているのを見つけた。
日が昇ったら干上がって死んでしまう。
一つ一つ、海に投げ込み始めた。
その姿を見た若者が言った。「ヒトデはごまんといる。おまえさんが助けるのが何になる?
このヒトデを全部は救えない」。
男はまた一つ投げ込んだ。
「このヒトデにとっては大きな違いさ」
非暴力運動の指導者マハトマ・ガンジーが孫に紹介した話です。
この話を通し、「一人の命に触れ、その命を救うことができれば、
それこそ私たちが作り出せる大きな変化なんだ」と教えたのである。
(塩田純著『ガンディーを継いで』NHK出版
もう一冊、あります。
アマゾンの森火事に、ハチドリは1滴ずつ水を懸命に運んで火を消そうと立ち向かったという南米アンデス地方の民話があります。
森から逃げた動物たちは「焼け石に水」「そんなことをして何になるのだ」と笑います。
ハチドリは、「私は、私にできることをしているだけ」と答えたといいます。
(辻信一著『ハチドリのひとしずく』光文社出版
環境破壊や天災など、一人の力では解決できないと思われる現実に直面したとき、
"私に出来ることは何か"と真剣に考える人がいる。
小さな行動でも、それが社会を変える大きな一歩になる。
"自分に出来ることは何か"と模索し行動を起こす人が増えれば、輝く未来は約束されるに違いない。
一人の心が変われば時代は動く。
小さな力の大切さを教えてくれています。
現実、建築設備設計を生業としている私は、設備課題となっている「環境」については、どのように反映して業務を遂行しているか疑問にさえなる場合があります。
前述の本にもあるとおり、勇気をもってどんなに小さなことでも、挑戦していこうと決意しております。
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