SL旅行とMERM
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平成22年1月13日
MERM理事 塚本 幸助 |
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昨年、二度にわたってSL旅行を楽しんだ。娘の招待で、孫を連れて会津〜新潟と水上〜高崎の旅で、水上からはD51498が牽く列車である。途中、人身事故の影響で6本の特急・団体専用列車・普通車に抜かれ1時間30分の遅れ、怒りの汽笛を聞きながらがんばって高崎に着いた時はへとへとであった。
このD51498は、戦争まっただ中の昭和15年に製造され、戦後八高線などで活躍した貨物輸送用大型蒸気機関車である。今年で70歳になる。
70歳になる蒸気機関車が元気な姿で走る姿は感動ものであるが、機関車の維持管理・更新と機関士の育成など、大変な努力が必要である。この日もベテランの機関士のもと若手の機関士が、引き上げ線での点検から、水と石炭の補給・釜焚きに汗を流しながらがんばっていた。
マンションの建築設備が70年間の使用に耐えるためには、定期的な維持管理・更新が必要であるが、それを使用する入居者に機関士と同様の役割を求めるには無理がある。管理組合、管理会社がその役割を果たすべきであるが、それでもごく専門的な事柄は、外部の個人・団体に頼らざるを得ない。MERMがその受け皿として期待されるためには、設備診断・排水管洗浄・リニューアル等に関して、一通り対応でるというだけでなく、ほんとうにプロと言える集団となる必要がある。でなければ、NPOなど他の団体との交流・連携が必要である。
昨年暮れのシンポジウムには管理組合代表が参加され、MERMもようやく一歩前進できたと思っているが、さらに入居者を呼んで話を聞くことができるようになれば、すばらしいと思う。
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