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新着・技術情報/コラム

集合住宅における排水管リニューアル工事

平成20年11月
日本管材センター株式会社 開発営業部

 

1.建築後、20〜30年経過した集合住宅内排水管の状況

 

20〜30年前の集合住宅の多くは、排水管の種類に鋳鉄管(鉛コーキング接合)や鋼管(ネジ接合)が多く見受けられる。

鋼管はメッキ処理を施した亜鉛メッキ鋼管(通称:白ガス管)が、多く使用されており、通常の鋼管より寿命は長いが、時間の経過と共に亜鉛メッキが溶け出し、排水が鋼管の地肌に直接触れることにより腐食する。この事から現在では、内管に腐食がない排水管が多く使用されている。また、鋳鉄管に関しては白ガス管よりも耐食性に優れているため現在でも多く使用されている。

現在、排水管で問題になっているケースとして20〜30年前に配管された白ガス管が腐食し、錆びの膨れによって管閉塞が起こり排水の流れが阻害され排水性能がうまく機能しなかったり、漏水を起こしている。また、鋳鉄管においても雑排水など水質が安定していない配管では一部、白ガス管と同様の症状がみられる。

白ガス管腐食例 白ガス管腐食例 鋳鉄管腐食例
白ガス管腐食例 鋳鉄管腐食例

 

 

2.排水管リニューアル工事方法

 

建物配管は、人間で例えれば血管に相当します。

配管が上記のような状態(血栓、動脈硬化と同じ)になった場合、以下の工事方法が選択されます。

 

[1]工法種類

 排水管更生工事・・・配管内面ライニング工法

 排水管更新工事・・・新しい排水管に交換する。

 

[2]工法比較

  排水管更生工事 排水管更新工事
工事コスト
耐用年数
工事期間

 

[3]短評

 更生工事は、工期が短く低コストで出来ますが、あくまでも排水管の延命工事であり、排水管の場合劣化がかなり進んでいる場合が多く見受けられ、更生工事をしても短期間で再度リニューアル工事が必要となる場合があります。

 更新工事は、既存配管の撤去、付帯設備の解体・復旧工事等が必要となり、工事時間が長く、初期費用が高くなりますが、新規配管になるため管の寿命が長くなり、長期的にみれば、低コストになります。

 

 

3.更新工事に使用される排水管・各比較

 

[1]排水管の種類

 更新工事で使用される排水管としては、鋳鉄管・硬質塩化ビニルライニング鋼管・耐火二層管・硬質塩化ビニル管等が挙げられますが、ここでは、当社製品の遮音性・耐腐食性・施工性(低コスト)を兼ね備えた「排水・通気用スリーレス(消音二層管)シリーズ」を、他管種との比較も含めてご紹介します。

 

新タイプの排水管の紹介

○排水用スリーレス2040消音二層管

排水用スリーレス2040消音二層管

[1]材質
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パイプ断面図 継手断面図

 

特長

[1]材質

・外層部にMineral Aggregate(特殊軟質塩化ビニル)を適用する事により、排水音を吸収・低減。

・内層部に硬質塩化ビニル(パイプ)、ポリプロピレン(継手)を適用することにより、金属管に比べ耐腐食性など優れている。(耐用年数長い)

 

[2]遮音性

パイプ・継手外層部の特殊軟質塩化ビニルは、排水時に起こる振動を吸収することにより、躯体伝播を抑制します。

 

遮音性比較

スリーレス 耐火二層管 硬質塩化ビニルライニング鋼管(DVLP)
スリーレス 耐火二層管 硬質塩化ビニルライニング鋼管(DVLP)

遮音性比較グラフ

[3]施工性

樹脂管の為、軽量であり接着剤を使用しないゴムパッキン止水による袋ナット締め付け工法により、事前の養生、施工時間を短縮させることが可能です。

 

施工時間等比較
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施工時間等比較グラフ

[4]耐火性能

スリーレス2040消音二層管は、不燃材料では無いため、防火区画貫通部に熱膨張耐火材(フィブロック)を1巻するだけで防火処理が可能となり、防火区画のある建物でも使用できます。

 

■施工イメージ例 ■フィブロック床用及び壁用
施工イメージ例 フィブロック床用及び壁用

○国土交通大臣認定番号

 PS060FL-0336(床)

 PS060WL-0343(壁)

○(財)日本消防設備安全センター性能評定番号

 KK19-129号(床)

 KK19-130号(壁)

 

[5]配管施工例写真

雑排水系統 立管 天井室内横枝管
スリーレス2040 消音二層管
雑排水系統 立管 地上5階建
スリーレス2040 消音二層管
天井室内横枝管 地上6階建
汚水系統 室内横枝管 天井単独排水管
スリーレス2040 消音二層管
汚水系統 室内横枝管 地上8階
スリーレス2040 消音二層管
天井単独排水管 地上8階建

 

 

4.おわりに

 

現在お住まいのマンション排水管のリニューアル工事を実施するにあたって、排水管の状況によって更生工事あるいは、更新工事で行うか信頼のおける専門業者に相談して選択されるこが一番良いと思われます。

排水管を取り替える(更新工事)にあたって、先に排水通気方式を検討し、排水管の選定もそれぞれの特徴及び経済性(コスト)を比較し検討することが必要です。

 

今回ご紹介させて頂いた「排水・通気用スリーレス(消音二層管)」は、更新工事において遮音性・耐腐食性・施工性(コスト)の各性能を発揮し、使用された関係者に多大の好評を得ています。

 
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