雑排水管更生工事(DREAM工法)概要 |
2007年10月19日
株式会社 協和日成 営業部 秋月 政博 |
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当社では、雑配水管更生工事を施工しており52棟の施工実績があります。
今回は、当社にて施工を実施しています工法の紹介をさせていただきます。
1.管更生工事技術名称
【1】工法名
雑排水管更生工事技術 |
DREAM工法 |
審査証明 第9904号 |
更新 BCJ‐審査証明‐58号 |
2.DREAM工法概要
【1】技術の概要
既存の建築物に施工された、雑排水管内部の付着物・錆をクリーニング(サンドブラスト)により除去、研磨した後、配管内部にライニングによる防錆塗膜を形成し、雑排水管の更生を図る技術です。
クリーニングはセラミックサンドにより雑排水管内部の付着物・錆を除去し
ライニングに適した下地とします。
ライニングは一般の排水に十分耐えうる性能を持ったビニルエステル樹脂により雑排水管をライニングするものです。
施工対象管種の範囲は、管径32o〜150oの「排水用鋳鉄管」「メカニカル型排水用鋳鉄管」「水道用亜鉛めっき鋼管」「配管用炭素鋼鋼管」とします。
【2】研磨材仕様
カラーセルベン(セラミックサンド): 超硬質磁器粒(粉)
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カラーセルベンは高アルミナ質磁器を焼成硬化させたもので、化学的物理的変化には非常に強い、他用途人造硬化骨材である。耐圧で桂砂の3倍、耐衝撃で約5〜6倍の強度を持ち、他のほとんどの天然石にも優れる。 |
3.工事施工フロー説明 <標準の5階層1系統横枝配管含む>
*1日で工事を完工するため、下記の通りの作業手順と致します。〔一般的〕
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室内作業区画の床および生活家具の養生 |
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工事用冶具/材料等の小運搬 |
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立主管/横枝管投入および立主管回収部位の配管切断 |
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設備状況により、流し台/洗面化粧台の脱着が発生 |
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切断部位に冶具取付け |
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管内高圧水洗浄後、吸引負圧エネルギーにより研磨材(セラミックサンド)を投入して不純固形物を除去する |
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研磨後は粉塵除去のため、フラッシング(水洗い) |
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研磨状態を確認のため、内視鏡(CCD)にて確認検査 |
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気密試験 |
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検査合格後管内乾燥 〔水分除去接着力を高める〕 |
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ビニルエステル樹脂を管内に塗布(負圧エネルギー) |
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横枝管施工後、立主管を行う 〔今回は横枝管対象外〕 |
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塗布後は管内の樹脂硬化の促進を計るため、温風乾燥を行う |
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余剰時間中に切断した配管の芯だし/加工を行う |
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塗布状態を内視鏡(CCD)にて確認。サンプル管 |
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切断した配管を復旧 |
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検査合格後、通水試験を行い、排水状態を確認する |
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機器を取り外した場合の復旧 |
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作業区画の養生撤去/清掃作業 |
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工事用器具の片付け/清掃 |
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工事後の全体確認 |
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4.DREAM工法施工現場事例写真
平成14年10月〜11月施工現場 浴室洗面系統立主管/横枝管ライニング更生
(ア)更生工事用機器

〔大型発電機〕 |

〔吸引装置〕 |

〔ホッパー/フィルター〕 |
<工事用機器概略説明> |
大型発電機 |
・・・・ |
吸引装置に必要な電源発電装置 100kva/80kw |
吸引装置 |
・・・・ |
負圧発生装置 〔大きな掃除機と思って下さい〕 |
ホッパー |
・・・・ |
回収した研磨材および排水管内面付着の錆、不純固形物と泥水分離装置 |
フィルター |
・・・・ |
吸引装置内に粉塵が入らないようにする粉塵除去装置 |
(イ)準備作業
工事施工に伴い、投入口/回収口を切断し、最下部に回収ホースを接続する。
(吸引側) |
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〔最下部切断:回収口〕 |

〔回収用ホース接続〕 |

〔最上部切断:投入口〕 |
(ウ)クリーニング工程
(投入側) |
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〔風速測定状況〕 |

〔ウェットサンド投入〕 |

〔ドライサンド投入〕 |
吸引風速を測定後、水洗浄を行いウェットサンド(セラミック+水)にて研磨を行い、大きな付着物を除去後、乾燥工程を経てドライサンド(乾燥セラミック)にて研磨を行う
(エ)ライニング工程
(オ)各種検査工程

〔CCD管内検査状況〕 |

〔気密試験:負圧〕 |

〔排水口封印状況〕 |
(カ)排水口/立横主管接写撮影

〔施工前〕 |

〔クリーニング後〕 |

〔ライニング後〕 |

〔立主管ライニング〕 |

〔横主管ライニング〕 |
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*排水管ライニング可否判定について
管更生(排水管ライニング)施工にあたり、対象配管をクリーニングする事により、管肉厚が剥がれ回復機能ができない場合があり、従来の目的が達成できず改修工事方法の再検討を余儀なくされる場合があります。
事前に設備状況および配管劣化状態を十分把握し、最善の改修工事のご提案をするため管更生の可非判定を含めた劣化診断を実施致します。
<管更生可非判定フロー>

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