2006年6月30日 株式会社小島製作所 専務取締役 小島 誠造
浴室改修工事で最も困難を伴うところは、床排水トラップの更新です。バスユニットが普及する以前は、床排水トラップ:T5Bがスラブを貫通して埋め込まれ、現場でアスファルト防水を施して浴室を作り上げていました。そのため浴室の排水横枝管は下階住戸の天井を通って排水立て管に接続されることになります。築30年超えの高経年マンションでは床排水トラップの腐食や排水管のネジ部の腐食に留まらず、アスファルト防水層の不具合などを原因とする漏水事故が散見されるようになります。
防水層の改修とトラップの取り替え工事は、ハツリをともなうと同時に、下階住戸に立ち入っての大工事となりますが、雑排水管の更新工事と併せて改修されることが多いようです。最近では臭いを抑えたFRP防水が普及し、FRP防水による改修工事が増えています。
ここでは、FRP製の防水受けつばを持った排水トラップをご紹介します。現場施工するFRP防水をFRP製の防水受けつばに積層することにより、より高い密着性が確保でき防水性能の向上が期待できます。